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西新宿歯科クリニック 院長の武末秀剛です。
1歳11ヶ月とは偶然にもわが愛娘と同じ月齢です。
なのでとても感情移入しやすいご相談です。
「子供が怖がらず口を開けられるようになってから治療を・・・という考えは理解できるのですが、虫歯の進行が気になります。保健所でも同じようなことを言われたのですが、虫歯を進行させてから削るといのはいったいどういう
ことなのでしょうか?」
とのご質問への回答は以下の通りです。
最近は患者さんも色々な情報を得やすい環境もあり大変歯科に対する知識が豊富になってる傾向にあります。
が、しかし中には間違った知識を信じていらっしゃったりマスコミなどに踊らされてると感じざるを得ないことも少なくありません。
それらの一つに「むし歯=すぐに削らなきゃ大変」との強迫観念があります。
我々はそこにむし歯があるから治療しなければならないと一辺倒に考えてはいません。
たとえそこにむし歯があってもその原因を突き止め将来にわたってどのように治療と予防を組み合わせることがその患者さんにとってベストな解決策であるかを診断、分析、検討し治療方針を決定しております。
ここで息子さんのケースを例にとると、4ヶ月前にむし歯は無かったのにその間むし歯ができないように神経を注いだにもかかわらずC2レベルのカリエスができたということ、つまり月齢19ヶ月ではカリエス無しが23ヶ月の時点でC2のカリエスを作ったわけですよね。
ミュータンス菌の感染のことはここで詳しく説明は省略させていただきますが (こちらを参考に URL:http://www.hanoyobou.jp/)
私ならこの間に起こったであろう感染へのアプローチをまず考えます。
そして実際はC2のカリエスがなぜその部位にできたかの原因を考えます。
その上で治療の必要性を決定いたしますが、ほとんどの場合この時点での治療は行なわないでしょう。
予防に徹するはずです。
以前のお悩み相談にも同様の回答をしておりますのでご参考になさっていただけたらと思います(7月8日付けのもの)
治療をせずに指をくわえて成長を待つというのときちんとした診断と判断による治療方針の下で「あえて今は治療しない」という選択をするのとではわけが違います。
「知っているけどやらないのと知らないからやらない」は同じ「やらない」という行動でもその中に隠された意味が全く違うのと同じことです。
押さえつけて治療するのは簡単なことです。
親御さんがそれを望むのであればそのような治療の理念をお持ちの先生に早急な治療を依頼されるとよいでしょう。
少なくとも当院ではそのようなご依頼にお応えすることはできませんが。
「また削る治療をすると、歯がもろくなるとか、埋めた周辺は虫歯が出来易いとか聞いたことがありますが、やはりそうなのでしょうか?」
への回答はもちろん健康な歯と比較すればそのようなことはいえるでしょう。
だからといって専門医が治療をすすめても削ってはいけないという意味ではありません。
またレーザー治療は数ある治療法の一つに過ぎませんので万全ではありません。
結論を申し上げるとすでにC2レベルのカリエスが存在する以上きちんとした知識を持った専門医の下での管理が不可欠といえるでしょう。
しかしインフォームドチョイスのなかでどう選択されるかの最終決定権は親御さんにあります。どうぞご両親を含めたご家族の皆さんの「健口」をお祈りいたします。
[西新宿歯科クリニック 武末
秀剛先生]
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